2009/02/18

チャールダーシュ/外囿祥一郎

 本日はCDレビューですよー。 ユーフォのCDですよー。 レビューという程まともなこと書いてないですけどね!

 と、いうわけで紹介するのは、ユーフォニアムソリスト外囿祥一郎さんの【チャールダーシュ】。
 現在チューバ吹きの筆者がこのCDを買うことになった経緯ですが、これがもうカオスとしか表現しようがないのですよ。
 自由曲がオケ編曲なので元(オケ版)を探しに行く→探し方が下手過ぎたために見つからない→金管loverな筆者の目が例によって金管五重奏の方に移る→ふとバリチュー(ユーフォニアム&チューバ)特集を発見する→チューバソロのCDを見つける、ついでにユーフォソロのCDも見つける→チューバも気になるがユーフォは何と超絶技巧の名曲チャールダーシュだ!→両方試聴→チューバ聴けた! ユーフォ聴けなかった!→ユーフォ買った。 以上。 いきあたりばったりですね。 そこに秩序は存在していませんね。
 まあとにかく、最初は表題曲でもあるチャールダーシュをユーフォで聴きたくて買ってきました。 前半の哀愁、後半の開放感がたまらないです。 この曲って、まあ好きな人には今更かもしれないですけど、前半部を情感たっぷり表現できた分だけ後半の技巧が活きますよね。 今回のチャールダーシュは、最初の方が大切に表現されている分転調後の高速の部分が本当に楽しそうに聞こえてきます。
 それから他の曲に移ったのですが、これでまたたまげました! 《ユーフォニアム協奏曲》の迫力、《レジェンド》の伸びやかさ。 レジェンドは二、三週目辺りでようやく君が代と星条旗に気づいてニヤリとしましたね。
 ところで、このCDを全部聴いた上で私が主観的に、あくまで主観的に一曲だけ推すなら一曲目、《まだ見ぬコーンウォールへの旅》です。 客観的にというか、ユーフォニアムという楽器を知らない人に紹介するなら表題曲を推します。 というのも、チャールダーシュは柔らかな音色と驚異的な機能性を併せ持ったユーフォの特性が両方見えやすいからです。 ユーフォがどんな楽器か知っていて、その音が好きな人にはとにかくコーンウォールを聴いて欲しい。 このCDに入っている曲、どれも素敵でどの演奏も大好きなんですけど、コーンウォールの魅力からはもう逃れられないという位大好きです。 最近部活動の中で顧問の先生が「長い音で歌う」という言葉をおっしゃいましたが、正に冒頭の長い一音から悲哀が感じられました。 所々の高音の部分がもうかなりぐっとくるんですが、全体的にはやや抑えたような曲調で、外囿さんの演奏することで更に複雑なものが増して……。 悲しみなのか愛しさなのか、とにかくそういう色々な感情を胸に秘めたような音。 どこかストイックで、抑えているだけに切なさがこみあげるような一曲です。 ユーフォソロのCD初めて聴いたんですが、長めの音で感じられるユーフォの音の柔らかさ、情感が一番直球で来たような気がしました。
 そんな悲しげなコーンウォールにはじまって、ガーシュウィンの《Someone To Watch Over Me》まで聴くと、ストイックなのに時々無性に楽しそうだったりあたたかなバラードを歌うユーフォにドキドキしてどうしようもなくなります。 たとえると、すごく真面目な人が時々ふわりと表情を崩して笑ったり悲しみを必死に堪えたりしている様で、ジャズ系の得意な楽器とはまた違う方向性の、独特の色気を感じるように思うのです。

 一曲一曲について書かないで包括的に書くつもりだったので、まさかこの長さまで来るとは思わなかったのですが、興味のある人は是非聴いてください。 筆者はこれを聴いてしまったがためにここ最近ユーフォに夢中です。 チューバ吹きなのに。 ……あ、つまりえーと、チューバソロのいいCD教えてください。

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